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今回は、オーディオ好きの間で名高いバウアーズ&ウィルキンス(Bowers & Wilkins)から新たに登場した完全ワイヤレスイヤホン「Pi8」をご紹介します。このイヤホン、正直言って今まで体験したどのワイヤレスイヤホンよりも音質が飛び抜けていて、耳と脳が震えるほどの感動を味わえます。

まず結論から言ってしまうと、このPi8は価格が約65,000円と完全ワイヤレスイヤホンとしては非常に高額ですが、その音質と技術を体験すれば「この価格でも納得できる」と感じる人が多いでしょう。この記事では、この「Pi8」の驚くべき音質、デザイン、そして機能面について詳しくお伝えしていきます。


バウアーズ&ウィルキンスとは?

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By https://www.bowerswilkins.com/ja-jp/

まず、バウアーズ&ウィルキンスというブランドについて少し触れておきましょう。このブランドは、世界的に有名な音響メーカーであり、英国の名門ブランドとしてその名を知られています。アビーロード・スタジオでもスピーカーが採用されていることからも、その音響技術の高さがうかがえます。

バウアーズ&ウィルキンスは、いわゆる「コスパ重視」の製品づくりをしているメーカーではありません。むしろ「高くても最高の品質を提供する」ことを理念に掲げています。今回のPi8もまさにその精神が具現化された一品です。


目を引くデザインと装着感

「Pi8」は、見た目からも高級感が漂っています。以前のモデル「Pi7」と比較しても、よりシンプルでエレガントなデザインに仕上がっており、装着感も向上しています。

まず、イヤホンのケースは従来よりもコンパクトになっており、持ち運びがしやすいサイズ感になっています。ツヤのある仕上げが施され、バウアーズ&ウィルキンスのロゴが美しく映えるデザインです。また、ケースの底面にはUSB-Cポートが配置されており、充電もスムーズに行えます。

イヤホン本体も非常にコンパクトで、耳にしっかりとフィットする形状になっています。特に、耳の中で安定感があり、長時間の使用でも疲れにくい点が魅力的です。横から見ても、あまり目立たずスマートなデザインです。


機能面における革新技術

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次に、「Pi8」がどのような革新的な技術を搭載しているのか、詳しく見ていきましょう。今回のモデルでは、バウアーズ&ウィルキンスが得意とする音響技術を惜しみなく投入しています。

1. カーボンコーティングされたダイナミックドライバー

「Pi8」には、12mm径のカーボンコーティングされたダイナミックドライバーが採用されています。このドライバーは1基だけ搭載されていますが、バウアーズ&ウィルキンスの高級ヘッドホンで培った技術が応用されており、これだけで非常に広い音域と豊かな音の表現力を実現しています。

前モデル「Pi7S2」では、大小2つのドライバーを組み合わせたハイブリッド型の構成でしたが、「Pi8」ではあえてシンプルな1基のダイナミックドライバーに変更。その結果、全音域での滑らかな音のつながりが強化され、音の表現がさらにクリアになっています。

2. ディスクリート構成による音質向上

「Pi8」の内部システムには「ディスクリート構成」が採用されています。これはDSP(デジタルシグナルプロセッサ)、DAC(デジタル・アナログ・コンバーター)、そしてアンプがそれぞれ独立して配置されている仕組みです。

通常、このようなコンパクトなオーディオ機器では、これらの機能が1つのチップにまとめられています。しかし、Pi8ではあえて各機能を独立させることで、音の細部まできめ細かく処理し、高音質を実現しています。これにより、まるでスタジオでのレコーディングの空気感をそのまま再現するような生々しい音を体験できるのです。

具体的には、低音の深みがしっかりと感じられつつも過度に強調されず、高音のクリアな響きと残響が美しく表現されます。ボーカルも埋もれることなく、自然なバランスで耳に届きます。

3. トランスミッター機能でBluetoothの限界を超える

ワイヤレスイヤホンでは、Bluetooth接続による音質の制約が一つの課題となります。多くのデバイスは、Bluetoothのコーデック(音声圧縮規格)に制限があり、高音質で音を伝えきれないことがあります。

しかし、「Pi8」にはトランスミッター機能が搭載されており、Bluetoothの限界を超えた音質を実現しています。具体的には、イヤホンのケースがトランスミッターとして機能し、音楽再生デバイスとケースを有線で接続することで、Bluetoothを介さずに高音質なデジタル音声をイヤホンに伝送することができます。これにより、スマホやPCの制約に左右されずに、最高の音質を楽しむことができます。


実際の音質レビュー

さて、実際に「Pi8」で音楽を聴いてみると、その音質は一言で言うと「次元が違う」と感じました。私が試した中でも、最も印象的だった点は、各音域がリニアに滑らかにつながり、全体的な音の解像度が非常に高いことです。ボーカルの輪郭がくっきりと表現されているにもかかわらず、決して主張しすぎず、バランスが非常に取れています。

特に感動したのは、アナログ的な質感です。通常、デジタル音楽はどうしても冷たい印象を受けがちですが、「Pi8」では、まるでアナログレコードを聴いているかのような温かみが感じられます。これは、先ほど紹介したディスクリート構成や、DACの恩恵によるものでしょう。

また、最近よく聴いている「神風スティルウォーター」のアルバムを聴いた際には、今までのイヤホンでは感じられなかった細かいニュアンスや空気感が伝わってきました。特に低音の深みと高音の透明感のバランスが素晴らしく、耳全体が音に包み込まれる感覚がありました。


カラーバリエーションとデザインの美しさ

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「Pi8」はデザイン面でも非常に魅力的です。カラーバリエーションは3色あり、上品なネイビーがかった青、クラシックなオフホワイト、そして少しベージュがかった絶妙な白色があります。特にホワイトカラーは上品で洗練された印象を与え、どんなシーンにもマッチします。

イヤホンの形状も耳にすっぽりと収まり、正面から見ても目立たず、スタイリッシュなデザインです。普段のファッションに溶け込みやすく、ビジネスシーンからカジュアルな場面まで、幅広く使える点が魅力です。


まとめ

バウアーズ&ウィルキンスの「Pi8」は、まさに完全ワイヤレスイヤホンの中でも最高峰の音質と機能を備えたモデルです。価格は高額ですが、その分の価値を確実に提供してくれます。オーディオにこだわりを持つ方には、ぜひ一度体験してほしいイヤホンです。

特に音楽を深く楽しみたい人、音質に妥協したくない人にとって、この「Pi8」は理想的な選択肢です。もちろん、デザイン性や機能面も非常に高いので、日常使いにもぴったり。次元を超えた音楽体験を提供してくれるこの「Pi8」、ぜひその手で確かめてみてください!

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